冬の味覚♪
暖かいコタツに入ってミカンが食べたくなる、
そんな季節ですね。
今回は、寒いほどに美味しくなる、飛騨の冬の味覚をご紹介します!
〇◎ 漬け物 ◎〇
飛騨では冬の保存食として漬け物が盛んに食べられてきました。
冬が近づくとホームセンターでは漬け物用のプラスチック樽がずらりと並び、
各家庭の漬け物名人たちは、張り切って準備を始めます♪
赤かぶや白菜、大根などを甘酢漬けや塩漬けにして。
それぞれの家庭の味が出るのが面白いところ。
居酒屋グルメとして人気の「漬け物ステーキ」は
もともと、冬に凍った漬け物を焼いて食べたのが始まりです。
白菜がメインの「切り漬け」を鉄板の上で焼いて卵でとじて
醤油とかつお節で味を調えます。
簡単ですが、おつまみにもご飯のお供にもなる、飛騨人のソウルフード!
美味しいのでぜひお試しくださいね。
番外編で、ひねた(発酵が進み酸っぱくなりすぎた)漬け物を
再利用するために考え出された料理
「煮たくもじ」(煮た、くもじ=漬け物)もご紹介します。
塩抜きしたかぶら漬けの茎をメインに
油で炒めてから煮干しと醤油、砂糖で煮たもの。
昔の人の知恵が生んだ料理ですね。
私の家でも昔、おばあちゃんが石油ストーブの上で
煮たくもじを作っていたのを思い出します。
子供には何とも言えないニオイが苦手でした(笑)
〇◎ 塩ぶり ◎〇
海のない飛騨では、富山でとれる寒ぶりを塩漬けにしたものが
お正月のごっつぉう(=ご馳走)でした。
今では新鮮なお刺身も食べられますが、昔は何日もかけて食材を運んでいたんですね。
ちなみに、飛騨ではおせち料理を「年取り」といって大晦日の夜に食べます。
一日が待てない、せっかちなんですね(笑)
そのおせちに欠かせないのが塩ぶり!
脂ののったぶりに塩をすることで適度に身がしまり、
焼き上がりはふっくらジューシー♪
あぁ、お腹すいてきました。
機会があればぜひお試しくださいね。
〇◎ 大根なます ◎〇
こちらもお正月料理。
一般的になますは大根と人参の酢の物ですが、大根なますは豆腐の白和えです。
なぜ飛騨でそうなのかは謎ですが、そういうものなのです。
酸っぱいなますより、私はこっちの方が断然好き!
スーパーで売っている「すり豆腐」を使えば味付けいらずで超カンタン!
お試しくださいませ~。
以上、ちょっとマニアックな郷土食の情報でした。
また次回、季節のネタをお届けします~!